台風23号の強烈な吹き返しがあった翌朝の小松浜 -北北東の強風が明神崎方向から来ていた-


風の風景 No.469

2004年10月9日(土)は、台風21号が伊豆半島に上陸。関東に大きな被害を出した。石廊崎では最大瞬間風速67.6m/sを記録した。
琵琶湖博物館の気圧は、9日午後1時頃に988hPa程度に低下。この頃に琵琶湖に最も近い東海沖を通過していたと思われる。
9日のビワコダス-アメダス風画像を示す。また8日から3日間の北小松・栗東・長浜における毎時最大瞬間風速の推移を示す。
21号は暴風圏が狭く、ビワコダス風観測では北小松・長浜・栗東共に最大瞬間風速が15m/sに満たず、滋賀県への影響が少ない台風であった。

2004年10月20日(水)は、台風23号が高知県に上陸。大阪から滋賀・岐阜を通り関東から東海上に抜け、平成最大の被害を各地にもたらした。
琵琶湖博物館の気圧は、20日午後5時頃に968hPa程度に低下。この頃に琵琶湖付近を通過していたと思われる。
20日21日のビワコダス-アメダス風画像を示す。また20日から3日間の北小松・栗東・長浜における毎時最大瞬間風速の推移を示す。
長浜で最大瞬間風速36.4m/sを記録し、北小松では吹き返しの比良オロシが30m/s程度長時間持続するなど自然の怖さを見せつけた。
大雨・強風は各地に大きな被害をもたらした。消防庁の調べでは(10月22日16:30現在)死者69名・行方不明15名という平成最悪の被害となった。
10月20日夕方のビワコダス風ベクトルの変化は大津方面では時計回りを示している。これは台風23号が南湖の西を通過したことを物語っている。
一方北小松や長浜では、風向が短時間で180度変化しており、ここら辺りを通過した模様だ。

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