台風21号が29日深夜に通過した翌日昼の比良山系 -徐々に天気が回復-


風の風景 No.468

2004年9月29日(水)は、台風21号が早朝に鹿児島辺りに上陸。高知、淡路島を経て大阪から滋賀を経て北陸に進んだ。
琵琶湖博物館の気圧は、29日午後9時頃に986hPa程度に低下。この頃に琵琶湖西を通過していたと思われる。
29日30日のビワコダス-アメダス風画像を示す。また29日から3日間の北小松・栗東・長浜における毎時最大瞬間風速の推移を示す。
ビワコダス-アメダス風ベクトルは、台風通過前後でいずれも時計回りに向きを変えていることから、琵琶湖より西側を通過したと思われる。
今回の最大瞬間風速は、栗東で29日の20:03に18m/s、北小松で30日の00:06に21m/s、長浜で29日の21:06に26m/sを記録した。
今回の台風は風よりも雨が多く、琵琶湖博物館の雨量もそれを裏付けている。三重県宮川村等各地で土砂崩れの被害等が起こった。
台風29号が北陸から信濃方面へ去った後、吹き返しによる強風が続いたが15m/s程度であった。
北小松では30日日中の10分平均の風は2~3m/s程度と弱い毎時の最大瞬間風速は栗東や長浜の値と変わらない
これは、比良山地の影響で風向が定まらない時によく見られる現象で、風が弱いことではないので特に注意が必要である。
写真は、翌日昼の琵琶湖と比良山系の様子である。台風一過の晴天とならずに、午前中は天気がぐずついた。早朝には綺麗な虹も見られた。

前に戻る