大寒寒波襲来で今冬一番の冷え込み -ケシキはヒアラシ模様-


風の風景 No.464

2004年1月14日(水)今年初めての積雪。湖西では高島、安曇川、新旭で20cm程度。今津やマキノではこれより少し少なかったようだ。
21日(水)は二十四節季の大寒。これに合わせるかのように今冬一番の寒波が日本列島を襲い始めた。
大寒の21日(水)は昼過ぎから午後5時頃にかけて1級のヒアラシが吹いたことをビワコダス風動画は示している。午後3時の地上天気図を示す。
22日(木)は寒波の影響で終日寒い日となった。この日は終日超1級のヒアラシが吹く寒い1日となった。午前11時のアメダス風観測を示す。
中国山地、瀬戸内海では強い西風が吹いていることが分かる。午後3時の地上天気図午前9時の500hPa高層天気図を示す。
西日本上空で南西風が吹き、地上では等圧線が北西から南東に流れるときは、ヒアラシの典型的な場となることが分かっている。
このような時は里雪タイプで日本海沿岸部に雪が降り滋賀県では降りにくい。中国山地に雪雲が阻まれ、雪雲が到達しにくいからだ。
小松浜ではカミから波が押し寄せ、比良山は澄みきり、ヒアラシは冷たく道路から見る琵琶湖大橋は強い下位蜃気楼でレンズ状を示している。
レンズの右端に位置する大津市環境センターの煙突から出る煙は、こちらの方(北東)へ向かってたなびいていることが分かる。
23日(金)早朝は厳しい冷え込みとなり、湖西地方では深夜に1cm程度の降雪があり路面を凍結させていた。日中は引き続きヒアラシ模様となった。
正午の地上天気図午前9時の500hPa高層天気図を示す。 引き続き西風の場となっており、強い気圧の谷が西にあり寒波は長引く気配だ。
近江の昔の諺に「ヒアラシの8日吹きの後は雪」という言い伝えがあるが、今回の寒波はこれを地でいくようである。寒波の後半に雪となるだろう。
早朝の凍結も日中の日差しで和らぎ新旭の田圃の雪も消えた。藁園から見る伊吹山は風車村と調和していた。厳しい寒さであるが伊吹山の雪は少ない。

前に戻る