低気圧が滋賀県南東部を通過 -比良山系にオロシの風枕 JR湖西線がストップ-


風の風景 No.451

10月13日(月)は体育の日。正午の地上天気図(日本気象協会)が示すように低気圧が近畿中部を東へ移動。荒れ模様の天気となった。
比良山系では強い比良オロシが吹いた。午前11時のアメダスの風向・風速を示す。輪島では北東の風。強い比良オロシが現れるパターンだ。
ビワコダス風観測による北小松・栗東・長浜の毎時最大瞬間風速を示す。午前9時過ぎに湖西線は比良川で25m/s以上の風を記録しストップした。
ビワコダス、アメダスによるJAVA動画を見ると、北小松での比良オロシは午前8時頃に始まり、午後2時半頃まで6時間半も続いた。
大津方面へ出かける途上の志賀町木戸では、背後からオロシ風が平野部や琵琶湖へ吹き抜け湖面を波立たせ、しぐれていた。
湖西道路を南下し大津市仰木辺りから比良山系を見ると、山頂はべったりと風枕で覆われていた。手前は風下波動による層積雲と考えられる。
大津市島の関付近からも、比良山系の風枕は観測できた。南湖の湖面には白波は見られなかった。南湖では風は急速に弱まるようだ。
今日の比良オロシは低気圧型に分類できる。低気圧は発達しながら鈴鹿山地から岐阜県へ抜けたが、このコースは強い比良オロシをもたらす。

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