華中から高気圧が張り出す -秋が深まり空は雲の芸術-


風の風景 No.449

10月に入って大陸からの高気圧の張り出しが続き、天気は良いが風が強く、朝夕が寒くなり秋がめっきり深まってきた。
10月5日(日)朝の空は澄み切り、上空には巻雲が清々しさを漂わせていた。正面の比良山系釈迦岳やヤケオ岳の山頂には積雲が涌いていた。
正面の工事中の倉の屋根の上には、ビワコダス北小松風観測所の風向・風速計が設置され、24時間体制でデータをパソコンに送り続けている。
日本気象協会(JWA)の午前9時地上天気図は、高気圧が朝鮮半島付近にあり、遠く本州へ張り出しているのが分かる。気圧傾度は大きくない。
正午過ぎに北小松から琵琶湖大橋や沖島、大中方面を見ると水平線近くが強い下位蜃気楼になっているのが観測された。これも連日続いている。
ビワコダスによるJavaScript動画は、今日も午後3時頃に湖北で風が強まり、北小松では午後6時頃に弱い6m/s程度の比良オロシが見られた。
時間が経過するに連れ、上空の雲は巻雲から巻積雲、高積雲、高層雲へと推移し、そのダイナミックさに感動する変化となった。

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