上空の層積雲は北西から南東に流れるも風枕を作らず上空を通過 -この日は北東の風が吹く-


風の風景 No.448

9月29日(月)は大陸の高気圧と関東のはるか南海上にある台風16号の影響(JWA午後6時地上天気図)で、地上等圧線が北東から南西に流れ比良オロシが起こりやすいパターンになったが、北小松では比良オロシは観測されず北東の風が強く吹いた。
早朝の比良山系を北小松から眺めると、比良山系を越えた雲は風枕を作らず、そのまま琵琶湖側へ伸びていた。
通勤途上新旭町新庄からリトル比良や奥比良を眺めると風枕はなく、層積雲が比良山系を越えて伸びていた。
北小松、長浜、栗東のビワコダス風観測による毎時最大瞬間風速を示す。また、このグラフの元になっているデータを示す。
ビワコダスによるJavaScript動画は、北小松の風は2~3m/s程度と弱いが、最大瞬間風速の毎時変化を見ると栗東や長浜の値と変わらない。
この説明は難しいが、恐らく比良オロシの反流や鵜川、明神崎からの流れ込みと考えられる。このことは蓬莱辺りで起きる比良オロシの際の北東風の起きるメカニズムを暗示しているようにも思われる。今後の研究待たれるところである。

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