琵琶湖大橋東詰より比良山系を眺める -中央付近がヨットの転覆場所-


風の風景 No.446

9月27日(土)は、北に偏った高気圧の影響で好天に恵まれた。日中は北部では北西の風、明神崎以南の琵琶湖周辺では北東の風が吹いた。
ヨット転覆事故発生から12日。引き揚げられてから1週間が経過した。7名の行方不明者のうち6名が遺体で発見されている。
残る1名の懸命の捜索が連日続く。昼過ぎに八屋戸浜にある野離子川河口から中主方面を眺めるとヨットや警備艇が見えた。
ヨットから湖面を眺める人の姿に「早く見つかって欲しい」と祈る気持ちを感じ胸を打たれた。秋分の日が過ぎて琵琶湖はめっきり秋らしくなった。
夕方琵琶湖プラザホテルの14階から北に広がる琵琶湖と比良山系を眺めた。比良山系を越えて麓の志賀町に吹き下ろす風が比良オロシだ。
その遠因は若狭湾からの風である。志賀町北部の小松地域では風が最も強く、木戸や和邇地域に南下すると風は一般に弱くなる傾向にある。
比良オロシは通常北西~北北西の風であるが、この風は志賀町山麓の地形的要因から北東から南西に流れることがある。
日中の風は北小松においても北東の風となった。明神崎以北で風が北寄りになると比良山麓では北東の風が吹き、大津方面へと流れている。

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