19日夕方もヨット遭難時と同じような比良オロシ 今朝は強い下位蜃気楼
風の風景 No.443
9月19日(金)の琵琶湖では、夕方に少し弱めであるが、15日のヨット転覆時と同じような風が吹いたことをビワコダス風観測結果は示している。
午後6時の地上天気図(日本気象協会)は、中国東北部から高気圧が張り出し、寒冷前線が南下したことで比良オロシが吹いたことを示している。
北小松、長浜、栗東のビワコダス風観測による毎時最大瞬間風速を示す。最大瞬間風速の時間的経過や強さが15日とよく似ている。
強風で捜索が早く打ち切られたとニュースは報じていたが、この日の湖上ではどの程度の風や波が吹いたのであろうか。
捜索に当たっていた警備艇や漁船、ヨット等が体感した午後3時過ぎから夕方にかけての風や波の様子を押さえておく必要があると思われる。
気圧配置がやや異なるので同じとは言えないが、事故原因を解明する風や波の手掛かりとしての昨日の状況把握は貴重であると思われる。
9月20日(土)午前中の琵琶湖は上の写真のように、どんよりと曇っていたが遠くまでよく見えた。対岸は強い下位蜃気楼を見せていた。
中主、野洲方面の沖合には、捜索を続ける巡視艇や帆を張らないヨットが小松浜からも見えた。残り3名が依然として行方不明である。
早く見つかって欲しい。名瀬市付近まで進んできた台風15号の影響で昼前から雨が降り出したが、風は穏やかで気温はやや低めである。
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