比良山系に雪をもたらした寒波もようやく去る


風の風景 No.397

12月12日(木)もヒアラシ傾向は続き寒さが持続した。日中は湖北もしぐれはなく全県的に晴天となった。この後湖北では西風が強まる。
13日(金)は地上等圧線が北東から南西に流れ比良山系は雪しぐれ。北小松では初積雪。今津では終日みぞれ混じりの雪しぐれ模様となった。
14日(土)早朝の比良山系は今回の寒波による雪で寒々としていたが、高気圧が移動性となって張り出し天気は回復。穏やかな日和となった。
午後に京都から比良・比叡を眺めると層積雲の下にその姿があった。比良山系の雪が少し見えているが比叡山には雪はない。
夕方に小松浜から水平線近くを眺めると顕著な下位蜃気楼があった。下位蜃気楼部分がこれまでにないほど大きな姿を見せていた。
[注]今回の寒波は12月8日(日)頃から始まり14日(土)頃まで1週間程度続いた。前半は北に偏った高気圧であったが次第に華中へと南下した。
前半にヒアラシが何度か吹いたが、この時の500hPa高層天気図の一例が11日(水)午前9時である。ヒアラシはトラフの前面で吹く傾向がある。
トラフ(気圧の谷)の通過する時に雪しぐれ模様となったが、この時の500hPa高層天気図の一例が13日(水)午前9時である。
一方、比良オロシは6日(金),8日(日),10日(火)に吹いたが、トラフの通過前後には吹かなかった。
12月5日(木)から13日(金)までの9日間に渡る師走初旬寒波をビワコダス北小松風観測所のデータを元に気象解析を行ってみた。

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