第1級のヒアラシが吹く明神崎から比良、比叡を眺める


風の風景 No.390

26日(火)は西高東低の冬型気圧配置となり、湖北では北西の風が強く吹いたが、北小松では北東の風と波が吹き比良オロシとはならなかった。
この時の地上等圧線はほほ縦縞であり、勝野オロシの北西の風が明神崎を回り込んで小松方面へ吹き込んでいると考えられる。
27日(水)は早朝より強いヒアラシ模様の天気となった。早朝の小松浜ではカミからの強い風と波が観測でき、湖上には特有の層積雲もあった。
明神崎へ向かうと上の写真に見るようにここも琵琶湖大橋方面からの風と波があり、典型的なヒアラシ模様のケシキとなっていた。
左手向こうの比叡山は風枕のような雲で覆われていた。正面の比良山系打見山や道満岳には風枕はなく、上部はうっすらと冠雪していた。
ここからさらに北へ向かった。高島町大溝付近の湖面は明神崎に邪魔されて波はなかったが、近江白浜ではカミからの風と波があった。
さらに湖周道路を北上すると、船木崎でもヒアラシの風と波は到達していた。だが風と波の威力は衰えているように感じた。
さらに北上したが、船木崎より北には波は見られなかった。新旭町木津から野坂山地を見ると雪雲で覆われしぐれ模様となっていた。
[注]今朝の午前9地上天気図11時のアメダス風画像示す。西高東低の冬型気圧配置で地上等圧線が北西から南東に伸びている。
アメダス風画像では瀬戸内海で強い西風が吹いている。湖南へはこの西南西の風が進入しヒアラシのケシキをもたらすと考えている。
一方、湖北へは若狭湾からの西北西の風が進入し野坂山地で時雨をもたらしている。風は丹波山地や比良山地を避けて琵琶湖に達している。
このような状況にあって、上空の風は北西から南東へ流れている。湖上のヒアラシの南ないし南東から来る風とは直交する形だ。
今朝は時間をかけて湖上の波や雲の様子をデジタルビデオカメラに収めた。画像の早送りは風の動きの貴重な情報を教えてくれる。

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