澄み渡る明神崎以南 早朝の比良山系には層積雲 山麓の風は弱い


風の風景 No.385

5日(火)滋賀県南部は良い天気であったが北部はしぐれていた。早朝の比良山系は中腹に近いところまでうっすらと雪化粧をしていた。
遠く比叡山方面は快晴で澄み渡る。比良山系には層積雲が乗っているがこれは風枕ではない。里の風は弱く季節風も一段落したようだ。
小松浜へ出てカミを眺めると今日も強い下位蜃気楼を見せていた。湖上には層積雲が浮かび、北部のしぐれ雲につながっていた。
明神崎を北へ回って高島町大溝から今津方面を眺めると、安曇川以北にしぐれをもたらす乱層雲が広がっていた。
安曇川を過ぎる頃からしぐれだし新旭では本格的なしぐれで雨も激しくなった。高島郡では終日しぐれ模様の肌寒い天気となった。
国道161号線には地温表示盤がほぼ5km間隔に設置されている。今津へ向かう途上の地温は、志賀町北小松7℃、高島町鴨6℃、
安曇川町青柳北5℃、新旭町饗庭4℃と表示され、北へ行くに連れ1℃づつ下がっていた。
2日から4日までヒアラシが3日ほど続いたが、言い伝えの通り後はやはり天気が荒れた。真冬なら北部は雪模様といったところだろう。
今回の観察でヒアラシはやはり本格的な寒気が流入して起きる現象であることが分かった。小松浜で見られるカミからの波と冷たい風。
上空の風と直交する伝説の風。この風は琵琶湖大橋付近では南西の風だ。南湖を北上し北湖を北東へ進む。これが分岐してカミからの風となる。


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