西高東低の気圧配置となり湖西はヒアラシ模様の天気


風の風景 No.383

11月2日(土)は冬型気圧配置となり一時しぐれたが、湖西では強風とはならず、ビワコダス風データは時折ヒアラシ模様の風を記録している。
11月3日(日)は早朝より快晴。昨日初冠雪した比良山系には今朝は雪が見られず、朝日に映えていた。
琵琶湖に出ると湖面にはカミからの波があった。風は雄松崎や琵琶湖大橋方面から吹いてきていた。いわゆるヒアラシのケシキである。
吹いてくる風は弱くさほど冷たさを感じなかった。一定の強さの風ではなく緩急織り混ざり風向も一定していない風のように思えた。
午前3時の地上天気図を見ると等圧線は北西から南東へ流れている。気圧傾度はさほど大きくないがヒアラシのパターンだ。
この後の天気はどうなるのだろうか。言い伝えではヒアラシの後は天気が崩れる。2日続いたヒアラシがいつまで続くかも重要だ。
琵琶湖の水平線近くの景色は今日も強い下位蜃気楼であった。定点観測では10月15日以降は下位蜃気楼を記録し続けている。
[ヒアラシ追跡]午後もヒアラシが持続していたので、小用を兼ねて琵琶湖大橋から草津方面の風の現地調査をした。
和邇漁港から見る湖面は穏やかであった。和邇崎からの入江で風が弱いことによる。和邇川の土手では比叡山方面から風が吹いてきていた。
琵琶湖大橋を越えてリゾートマンション横の土手に上がると琵琶湖大橋方面から強い風が吹いていた。沖の湖面は白波が立っていた。
ラホ-レ琵琶湖の12階から眼下の北湖を眺めると湖面を走る風が作る色から、風は沖島や長命寺山方面を目指しているように感じた。
さらに湖周道路を南下すると、琵琶湖博物館横にある草津夢風車は逢坂山の方を向いて回っていた。
今日の風は冷たく湖上を南西から北東へ吹き抜けている。これはヒアラシの正体であろう。一部は小松方面へ南からの風として吹き上る。
草津夢風車が示すように、風の来る源流は逢坂山方面と推察される。上空の雲はいつもながら西(北西)から東(南東)への流であった。
琵琶湖上は概ね積雲や層積雲の流れであったが、北部遠方では雪雲を連想させる雄大積雲があった。北陸地方はしぐれているのであろうか。


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