穏やかな湖面の向こうは昨日初冠雪した伊吹山
風の風景 No.380
27日(日)に近畿地方で、昨年より10日早い木枯らし1号を観測した。その後寒さは増し29日(火)の最低気温は6℃程度に下がった。
29日(火)には各地で初冠雪が見られ、伊吹山でもその便りが聞かれた。西浅井町永原ではあられが降ったとの生徒の声。
30日(水)は大陸の高気圧が朝鮮半島まで進み、西高東低の気圧配置は緩み気圧傾度も緩やかになった。
早朝の小松浜の湖面は穏やかで、しぐれの雨をもたらした雲が上空に浮かんでいた。視界は良好で初冠雪のあった伊吹山もよく見えた。
その南にある関ヶ原方面は美濃の国へとつながっているためミノグチとも呼ばれるが、明るく晴れていた。濃尾平野は快晴であることを物語る。
南の琵琶湖大橋を見ると今朝も顕著な下位蜃気楼が見られた。昨日に続いて目線の高さによる姿の違いを調べた。
今朝は雄松崎沖にあるエリ漁に向かう1艘の漁船が下位蜃気楼に花を添えてくれた。船まではおよそ2km程度である。
接線よりも物体が近い時は下位蜃気楼生成線(fold line)が目線の高さに依存することは前回にも述べたが、如実にこれを物語っている。
今朝の湖面は穏やかで冷え込んだため、湖上の暖かい空気層が厚くなっていたと考えられる。このため目線を下げるほどΔは大きいと考えられる。
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