この秋一番の冷え込みで琵琶湖の水平線は強い下位蜃気楼
風の風景 No.378
23日(水)は朝からどんよりとした曇り空であったが、かなり冷え込んだ。小松浜へ出ると大津や守山方面の向こうは明るかった。
対岸や琵琶湖大橋は顕著な下位蜃気楼で、湖面から約4mの地点から眺める琵琶湖大橋頂上部も倒立像に姿が見えていた。
琵琶湖大橋を見る目線の高さを変えて姿の変化を調べた。目線は道路を下りて波打ち際に近づくことにより可能である。
琵琶湖大橋の姿は下位蜃気楼でレンズ状であるが、目線を下げると幅が徐々に狭まくなり、水面近くまでしゃがむと棒状になる。
このような画像は白鬚神社前石段や小松浜で、これまでに何枚も取得している。これから何が分かるか現在詳しい解析中である。
下位蜃気楼が現れる境目の折り畳み線は fold line と呼ばれているが、左端に見える漁船のfold line は、かなり下になっている。
fold line が対物までの距離に依存することが理解できる。水面の不規則な変化は波頭ではなく、密度のゆらぎによる起伏である。
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