比良オロシの風枕と風下波動により湖上にできた層積雲


風の風景 No.377

20日(日)から南岸を低気圧が東進、本格的な降雨をもたらした。21日(月)未明には東海沖に進みこれに伴い弱い比良オロシが吹いた。
夜には大津方面では西南西、湖北では北西の風が吹き、異なる風が同時に湖国へ流入する特徴的な風の場となった。
22日(火)は、大陸から張り出してきた高気圧の影響で未明より比良オロシが吹いた。早朝の比良山系には厚い風枕。
明神崎から眺めると風枕の東の湖上には風下波動による層積雲が浮かんでいた。白鬚神社前では南の強い風が巻いて吹いてきていた。
琵琶湖大橋や対岸は下位蜃気楼が顕著であった。白鬚神社からよく見えたので石段から目線の高さを変えて琵琶湖大橋の姿の変化を調べた。
琵琶湖大橋の姿は下位蜃気楼でレンズ状になるが、石段を下がると幅が徐々に狭まくなり、目線が水面近くの高さになると消える。
これは地球の丸さにより琵琶湖大橋が水平線下に沈むことによる。北小松の浜でも確かめられるが、白鬚神社前石段の方が確認が容易である。
通勤途上に見る湖西の山々には寒気のしぐれで虹が顔を出していた。中でも高島町で見られた副虹は圧巻であった。
今日の高島郡は終日どんよりとした鉛色の空であった。いよいよ高島しぐれが始まる季節の到来である。
注)白鬚神社前から風枕と風下波動による層積雲の動きをデジタルビデオカメラに収めた。早送りすると雲は素晴らしい動きを示した。

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