移動性高気圧の西の縁に入り、南風で比良山系を駆け上る層積雲
風の風景 No.373
11日(金)も移動性高気圧に覆われ快晴の良い天気が続いた。放射冷却の影響で最低気温は10℃程度まで下がり、今秋一番の冷え込みとなった。
湖辺は昼過ぎまで弱い湖陸風が吹いたが、その後は高気圧の西の縁となり東風に変わる。午後5時がその典型。深夜になると風は弱まる。
12日(土)は移動性高気圧が日本の東に進み、高気圧の縁を回る南風により早朝から比良山系山頂には層積雲の列が連なっていた。
雲の動きは比良オロシの風枕とは反対の方向である。雲の列は写真に見るようにヤケオ以北で消滅していた。デジタルビデオカメラで記録した。
この雲の列を10時39分に比良山系南の和邇から眺めた。ここでも層積雲は比良オロシとは逆向きに動いていた。
今回のように移動性高気圧が東西に細長く日和が続くと、北西風(比良オロシ)に始まり、湖陸風、東風、南風へと風向きが変化するようである。
今朝の比良山頂にかかる層積雲は午後から消滅した。なお今日も水平線近くの視界は悪く対岸は霞んでいた。琵琶湖大橋は強い下位蜃気楼。
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