午前中に雨が上がり午後からは晴れ間が顔を出す
風の風景 No.369
28日(土)午前3時に四国にあった低気圧は、北海道の東にある高気圧の動きが遅いために、ゆっくりとしか進めず、発達することなく日本海へ北上し、この後東北から北海道の南海上まで進んだ。この低気圧の影響で滋賀県では早朝まで雨が降ったが、その後次第に天気は回復。風も波もないどんよりとした天気となった。
雨をもたらした乱層雲は写真に見られるように、風が弱いので比良山系中腹に帯状の層積雲となって連なっていた。夕方の上空は巻雲や巻積雲の下に高層雲も混じり、秋雨前線を思わせるケシキとなった。季節にしてはやや遅いが今年の太平洋高気圧の強さを考えると9月末になってようやく秋雨前線(秋霖)の時期が到来したのであろうか。風は概ね未明までは弱い北東の風。低気圧が通過した後も風は強まらず微風で推移した。低気圧の発達がなく気圧傾度が小さいためと考えられる。
さて、滋賀大学の遠藤先生が近江舞子沖に浮かべて自動観測されている黄色いブイを湖岸から追ってみた。北小松の観測定点、滝川河口、雄松崎の3点から眺めて、対岸の様子から湖上の位置を推定してみた。視界が悪かったため対岸がはっきり写っていないのが残念である。最近の琵琶湖は、気温の低下で強い下位蜃気楼が連日現れている。
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