南東からの湿暖気流で比良山系にできる雲
風の風景 No.360
8日(日)は日本海に進んできた高気圧の影響で午前9時頃から風が吹き出し、昼前から全県的に数m/sの強い北西の風となった。
北小松では平均風速7m/s程度の比良オロシが午前9時頃から午後9時頃まで12時間に渡って吹き続けた。久しぶりの比良オロシである。
志賀町側から見ると風枕は道満岳以南に見られたが、釈迦岳以北にはなかった。午後3時過ぎにJR比良駅付近から眺めた様子を示す。
夕方に安曇川町田中辺りから眺めた雲の様子を示す。奥比良にはべったりと風枕が連なり、リトル比良の北西上空には積雲が形成されている。
9日(月)も日本海に引き続き存在する秋の高気圧に覆われて青空が広がり、夕方には全県的に北西の風が強く吹いた。
北小松では8m/s程度のダントツ型の強い比良オロシが吹いた。日中は気温は上がらず朝夕はめっきり涼しくなった。これで平年並みという。
10日(火)は涼しさをもたらした高気圧が東に去り、西から大陸の高気圧が張り出してきたが気圧傾度が小さく、日中は昼過ぎまで湖陸風が吹いた。
その後東海上に抜けた高気圧の勢力が増し東よりの風が吹いた。朝は冷え込み最低気温が20℃を下回ったが日中は30℃近くまで上昇した。
午前中は快晴であったが午後は雲が広がった。比良オロシの翌日であったが湖面近くの視界は今ひとつであった。
11日(水)は東海上にある太平洋高気圧の影響で東南東方面から湿暖気流が入り、終日どんよりとした天気で蒸し暑さが戻った。
今津の様子を示す。夕方になると東よりの風が一層強まった。5m/s程度の風であるが大津方面よりも湖北の方が若干強いようだ。
北小松では夕方一時弱い雨が降り湖は沖島方面からの波があった。今日の景色はナガセの一種といえよう。
太平洋高気圧の位置や気流により湖国へ吹く風は南西~東よりの範囲を持つ。この風は昼過ぎから強まる傾向が伝承されている。
12日(木)朝も写真に見るように太平洋高気圧の影響で湿暖気流が入り、比良山系には湖側から上昇する雲が見られた。
午後になると秋雨前線が南下し夕方近くに通過。この後北西の風の場となり比良山系には風枕が出てオロシが吹き始めた。
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