花折断層の上を横切り琵琶湖へ向かう積雲の列
風の風景 No.356
台風13号が東へ遠ざかった20日(火)以降は西高東低の気圧配置になり気温が低下。北西の風の場が続いている。
22日(木)は早朝から遠くまで晴れ渡る見通しの良い天気となった。水平線近くは今日も下位蜃気楼が鮮明に見えた。
北小松から見る早朝の比良山系には、ヤケオ岳以南に積雲が北西の風に乗って琵琶湖側に流れていた。今日はこの積雲を追跡した。
安曇川町青柳北から積雲の列を眺めると今津町保坂や福井県の上中あたりから流れてきているように見えた。
安曇川町上古賀辺りから奥比良やリトル比良を眺めると、積雲の東部は蛇谷ヶ峰からヤケオ辺りへ流れていた。
朽木村市場の南に位置する岩瀬から花折断層方面を眺めると、上の写真に示すように右手前上から左向こうへ積雲の列は流れていた。
左は蛇谷ヶ峰、右は丹波山地、中央が花折断層。左側を安曇川が向こうから手前へ流れている。谷は途中を経て京都まで続く鯖街道である。
今日の積雲の流れは比良オロシを産む風の流れと同じである。オロシになるかどうかは寒気等の別の要因が絡むと考えられる。
今日のような積雲の流れの時はオロシにならない。強いオロシの時は山頂に風枕がべったりと貼りつくことが多い。
18日から20日にかけて台風13号が通り過ぎたが、この時には強い比良オロシが吹いた。この時の風を現在解析中である。
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