暗雲が立ちこめ沖合から突風が押し寄せる小松浜
風の風景 No.353
8月14日(水)は引き続き厳しい残暑となった。視界もまずまずだったので北小松から琵琶湖大橋下位蜃気楼の目線の高さ依存を調べた。
北小松から琵琶湖大橋までの直線距離は14.6km。琵琶湖大橋の最高部は26m。目線を低くするにつれ丸い地球の効果で橋は沈む。
下位蜃気楼時は沈み方が顕著になり、目線が湖面にすれすれになると琵琶湖大橋最高部も見えなくなる。琵琶湖でも地球の丸さが体感できる。
さて、この日は午後4時頃激しい夕方があった。暗雲が立ちこめ琵琶湖からは強い南東風がリトル比良山へと駆け上った。
この時リトル比良には上昇気流による積雲が形成された。ビワコダス風観測も強い南東風を記録。
北小松観測所の最大瞬間風速は午後3時台は15:52:48の11.5m/s、午後4時台は16:04:30の9.8m/sであった。
北小松では背後にリトル比良が控えているため、浜辺では南ないし南東風が比較的強くても、観測点では弱まってしまうことが多い。
ヒアラシやサキ、ナガセの時のカミからの風がデータ化しにくいのもこの理由による。
浜辺ではテントが飛ぶほどの強さであったが、毎時最大瞬間風速は11.5m/sと意外に小さかった。
日中になり実景に戻りかけていた景色も夕立により気温が低下して下位蜃気楼が強く現れた。
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