浮かぶ明神崎・沖島 -湖面上端の白い帯は逆転層の存在か-


風の風景 No.346

6日(土)の午前中は快晴であったが遠くは霞がかかっていた。北小松から見る琵琶湖大橋は気温の低下で下位蜃気楼を呈していた。
午後になると雲が出始め天気は下り坂となった。小用で琵琶湖大橋近くのラホーレ琵琶湖へ向かう途中、明神崎方面の異変に気づいた。
琵琶湖大橋東詰で車を止め大橋を西へ進み船木崎が見える所まで移動。明神崎以東が板塀状の蜃気楼になっているのに気付く。
白い帯を西へ追跡すると鵜川河口辺りで消えていた。これは逆転層の範囲を知る上の手掛かりとなるかも知れない。
午後3時前にラホーレ琵琶湖の12階からとらえた北湖の風景であるが、明神崎や沖島が白い帯の層の上に浮いているのが分かる。
湖面上端のこの白い帯は逆転層の存在を示しているのであろうか。今日は琵琶湖大橋から蜃気楼が観測できる貴重な日となった。
P.S.明神崎以北が浮き上がる現象は、伴先生が大津市のなぎさ公園からこれまでにもとらえている。
琵琶湖の蜃気楼の大家である伴先生が、今日の観測をどう評価されるか大変興味の湧くところである。

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