台風15号の強風で比良山系にできた風枕
風の風景 No.320
9月10日(月)は台風15号がゆっくりと東海沖から南岸に近づき、この影響で県下では強い北西風が吹く気圧配置となった。
ビワコダスで明らかにした地上等圧線45度マジック出現の一例である。
このような気圧配置になると比良オロシが出現する。今回は台風型に分類できる。
10日(月)は午後4時50分ごろから午後8時ごろまで、比良オロシの強風のためにJR湖西線が運転を見合わせた。
この強風は当日のビワコダス動画でご覧いただけるが、北小松では夜明けと共に比良オロシが終日続いた。
今津では強い風を意識しなかったが、帰宅途中新旭の饗庭辺りからリトル比良や奥比良を眺めると風枕の連なりがあった。
安曇川町・高島町の国道161号バイパスから一連の雲の様子と動きをデジカメで克明に記録し、貴重な資料が得られた。
明神崎を南に回り鵜川に達すると南比良の山塊には雄大な風枕が形成されていた。JR湖西線が運転を見合わせている時間帯である。
ビワコダス北小松風観測所の10日(月)と11日(火)の毎時最大瞬間風速は、20m/sの程度の強風を断続的に示した。
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