冬型の気圧配置になったが初冠雪は見られず


風の風景 No.239

20日(月)に低気圧が発達しながら日本海を北上し、21日(火)深夜に寒冷前線が近畿を通過した。
この後列島は西高東低の冬型気圧配置となり気温も低下した。寒冷前線通過時は比良オロシが吹いた。
だが比良山系に初冠雪は見られなかった。また日中は北小松では北東よりの風となった。
21日(日)の地上等圧線は45度マジックを示していたが比良オロシは吹かなかった
このことは「45度の地上等圧線は比良オロシの必要条件であっても十分条件ではない」ことを物語る。
ビワコダス研究にとって新しい知見である。十分条件足り得るには上層の寒気の流入が不可欠なのだろうか。
22日(水)の早朝も北小松では北よりの風が吹いた。オロシは吹かず、昼頃になりオロシが現れた。
このオロシはそれ程強いものではないが夕方まで続いた。比良オロシの吹く条件は微妙である。
さて今日は二十四節季の小雪である。今年は太平洋高気圧の勢力が強いのかまだヒアラシは姿を見せていない。
早朝は時雨を呼ぶような積雲が多く浮かんでいたが、次第に晴れ間が広がり小春日和となった。

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