北北東風が強い琵琶湖と寒気に伴う積雲
風の風景 No.226
14日(土)朝の琵琶湖は爽やかであった。上空には積雲が浮かび北西から南東方面へ移動していた。
浜辺では鵜川や明神崎方面からかなり強い風が吹き寄せていたが、波は小さく嵐はなかった。
明神崎以北では北北西の風が吹いているが、この風が北小松方面へ回り込んだものであろう。
この風は比良オロシが吹いた後にはよく見られる。比良山地の東斜面に沿って北東から南西に向かう風となる。
比良オロシは地上等圧線が45度(北東から南西)に流れるときに強くなる傾向にある(45度マジック:松井)。
この等圧線がより東へ傾き小さくなると昨日や今朝のような風の出番となる。
今朝のように風は強いが嵐がない(波が小さい)のは、この風が長浜方面からやってきたものでないことによる。
この風は古来より北小松ではマキタと呼ばれているものであろう。
風が強いときは湖面に青い筋が見られる。澄みきった青空、白い雲、ススキ。まさに秋たけなわである。
今回も暖かい湖面に寒気が流入したせいか、弱いながらも対岸では下位蜃気楼(浮き上がり現象)が見られた。
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