集中豪雨で水位が回復した琵琶湖 (-93cm==>-60cm)
風の風景 No.212
11日(月)から12日(火)にかけて名古屋地方は激しい豪雨に見舞われ、伊勢湾台風以来の大災害となった。
1日に534mmの降雨を記録し、年間降水量の3分の1に相当するという大変な雨量となった。
天白川や庄内川、新川が決壊し、床上浸水が各地で起こり大変な事態となっている。
滋賀県のアメダスの南小松観測所では200mm弱の雨量を観測したが、災害には至らなかった。
今回の東海地方の豪雨は、3つの大きな要因が重なったためだと思われる。
1)台風14号による南からの暖湿気流。
2)これに拍車をかける太平洋高気圧からの暖湿気流。
3)偏西風蛇行による大きな気圧の谷の日本海通過。
南からの暖湿気流と北からの寒気の激しいぶつかりが東海地方に未曾有の集中豪雨をもたらす事態となった。
台風14号は太平洋高気圧の影響で引き続き北西へ移動し、13日の雨の区域は九州方面に移動した。
高層の気圧の谷は東へ抜け、今後は12日のような豪雨は起きないと予想される。
それにしても今回の降雨は多量で琵琶湖では30cmも水位が回復した。各地で渇水状態が解消している。
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