南東の風が琵琶湖を渡り、雲を作りながら比良山系へぶつかる


風の風景 No.181

武田先生のコメントでは、25日(日)「梅雨前線が西日本付近に停滞、終日曇り空でにわか雨が降る。
比叡山は7合目付近から山頂部は一日中層雲に包まれる。各地とも午後は東よりの風、夜は弱まる。」

と記されている。比叡山のみならずこの日は比良山系も南東の風を受けて、一日層雲に包まれていた。
夕方明神崎から遠く琵琶湖大橋方面を眺めると、南東の風を受けて比叡山にかかる雲の様子がよく分かる。
湖面では比較的強い波が南から湖岸へ押し寄せ、天気はミナミゲになっている様子が見て取れる。
北小松在住の池田俊雄さんは「梅雨の北風雨の声、梅雨のミナミゲアホの夜遊び」という諺を以前語ってくれた。
まさしくこの景色は梅雨のミナミゲである。ミナミゲは南気と書くのであろう。南からの気色を指す。
通常のミナミゲは低気圧の接近を意味し天気が荒れるが、梅雨は天気が悪くならないことを諺は物語っている。
考えが浅い者は翌日天気が悪くなると思いこみ夜遊びをして油断をしてしまうことを戒めた諺だ。
26日(月)の気色に着目したが、雨が降ることはなかった。やはり梅雨のミナミゲは天気を崩さないようだ。
27日(火)は早朝より雨模様となり比較的強い雨が降った。梅雨末期集中豪雨の心配がでてきたようだ。

前に戻る