今冬第4寒波の到来でできた比良オロシの風枕と風下波動の積雲


風の風景 No.130

18日(土)は、今冬第1級の寒波到来で、朝から気温が低下してきた。
8時の比良山系には比良オロシ特有の風枕が堂満岳以南にできていたが、北小松では風がなかった。
車で志賀町を南へ進むと、比良や木戸、和迩ではかなり強い比良オロシが吹いていた。
9時頃の段階では、琵琶湖大橋や野洲川河口ではオロシ風は来ず、比叡山方面からの風が吹いていた。
その後北小松でも比良オロシは強まり、当風観測所の毎時瞬間最大風速は12時頃に18.3m/sを記録した。
午後1時過ぎに琵琶湖大橋東詰近くに有るホテルレークビワ湖岸から琵琶湖を一望した。
比良山系にはオロシ特有の風枕がかかり、琵琶湖の東では風下波動による積雲が見事に停留していた。
風下波動の積雲は、位置を変えずベルトのように中主町や守山市西部を覆い停留していた。
午後2時を過ぎると比良オロシも弱まり、風枕が消えると共に風下波動の積雲も衰えた。
今日は比叡山上空にも雲が見られた。比叡山は低いのでリトル比良と同じように風枕ができにくいようだ。
夜8時を過ぎた今も、一時的・突発的に比良オロシが唸る。気温は5度を下回ってきた。
今回の寒波は里に初雪をもたらすかも知れない。
だが、地上天気図の等圧線が西に寝るようだとヒアラシ傾向となり、北部でしか降雪をみないであろう。

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