南東の風が通り抜ける西浅井町塩津



太平洋高気圧が勢力をぶり返しナガセに似た風が琵琶湖に吹く午後、塩津を車で通過した。
藤ケ崎とつづらお崎の間にある塩津湾から南東の風が塩津の平野部を通り抜け、向こうの敦賀へと抜けていた。
ここは風の通り道である。敦賀で海陸風が卓越する日には、琵琶湖の湖陸風は反対に吹くという。
また昔、丸子船は塩津湾から早朝に吹き出す北風に乗って大津方面へ上ったという。これらは有名な話である。
塩津湾は琵琶湖の最北端に位置する。ここは風の通り道であるのでサーファーの姿をよく見かける。
平野部には国道8号線が南から北へ通り抜け、西へは湖西へ通じる303号線が分岐している。
昔は塩津から永原へ抜けるのは交通の難所であったが、今は国道に立派な岩熊(やのくま)トンネルができ、
また1972年(?)にJR湖西線が開通してからは塩津から今津方面への通勤、通学は大変便利になった。
JR湖西線高架のすぐ南(写真左手)には、直流と交流の切り替えポイントがあり、歴史を物語っている。
湖北のJRは、長浜-塩津-永原間交流で運用されており、それ以南の直流システムと合わないため、
琵琶湖を回る湖周電車の実現を阻んでいる。だが湖周道路の整備、トンネルの充実で交通事情は一変した。
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