移動性高気圧が日本海へ南下し秋晴れの朝の小松浜
10月9日(土)は、大陸の移動性高気圧が日本海へ南下し、秋晴れの快晴の朝となった。
湿度が低く誠に爽やかな朝である。今回の移動性高気圧は中国東北部(満州方面)から南下したもので、
等圧線が東西に寝たような形になっている。このため等圧線の45度マジックは起きずオロシ風はなかった。
ビワコダス風観測で松井は比良オロシが発生するパターンとして、地上等圧線の45度マジックを明らかにしている。
気圧が西が高く東が低いことに加えて、ある程度の気圧傾度が必要であるが、等圧線が45度に
なる場合にビワコダス北小松風観測所では強い北西~北北西のオロシ風を記録している。
このような気圧配置が実現するパターンとして、
1)南海上を発達した低気圧が通過するとき、
2)西高東低の気圧配置が末期に入るとき、
3)朝鮮半島方面から移動性高気圧が張り出すとき、
4)台風が近畿を通過ししばらく経ったとき、
等が挙げられる。我々の研究会では45度マジックの解明はまだできていない。
一般の解説では、比良オロシは西高東低の季節風のときとされているが、決してそうではない。
地上等圧線45度が出現したときには、季節に関係なく姿を現す風で、季節により強い弱いの差はある。
今回の移動性高気圧は朝鮮半島よりも北からの南下であったため、比良オロシの観測はなかった。
今回のような等圧線が45度よりも寝るときは北東方面からの風になり今朝のようなケシキとなる。
これも天気の1つの形であるので、昔はどのように呼ばれていたのかが興味あるところである。
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