天気の良い日に若狭湾から北湖へ流入する北西の風
11日(日)の午後は、野坂山地・比良山地に形成された風枕を観察した。
午後1時30分、湖風の吹く北小松を出発。明神崎を回ると風は北西に変わった。
遠く野坂山地を眺めると、赤坂山、箱館山方面の山頂より少し上は、べっとりと風枕で覆われていた。
午後2時の段階では、写真に見られるように、風枕の南端は蛇谷ヶ峰に掛かり始めていた。
午後2時40分に安曇川の平和堂3階から武奈ヶ岳方面を見ると、風枕が武奈ヶ岳にもかかり始めた。
買い物を済ませ、その後は、安曇川から鴨川上流の武曽、鹿ヶ瀬、富坂口、黒谷へと車を走らせた。
武曽や鹿ヶ瀬辺りでは、風は蛇谷ヶ峰のさらに北から北西の風となって吹き下りて来ていた。
黒谷では風は弱く、風枕が武奈ヶ岳方面へ伸びていたが、リトル比良や焼尾岳方面にはなかった。
国道161へ戻り、5時頃明神崎から鵜川へと進んだが、比良山系には堂満岳以南に風枕が見られた。
11日のビワコダス風画像は、午後3時頃から北小松で弱い比良オロシが吹いたことを示している。
この比良オロシは、午後3時頃から急に吹き出す風で、秋口によく吹くことが知られている。
今日の観察では、風枕は野坂山地から武奈ヶ岳、堂満岳、蓬莱山へと動くことを物語ってくれた。
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