北湖の上位蜃気楼

デジカメ画像提供&HP作成  琵琶湖地域環境教育研究会

38)2009年4月18日(土) 今津南浜・藁園浜・船木崎・近江白浜・大溝橋・白鬚浜・明神崎・小松浜から上位蜃気楼を追う

※この日の観測点については、ここをクリックしてください。

4月18日(土)は、快晴に恵まれ、風も弱く、蜃気楼が出る好条件が整っていた。朝10時過ぎに小松浜で湖面を眺めると、画像1に示すように逆転層の存在が確認でき、午後から上位蜃気楼が現れる可能性を示唆していた。午前中小用で今津へ出かけた。これを終え、午後2時過ぎに今津南浜から観測を開始し、湖周道路南下し、藁園浜、船木崎、近江白浜、大溝大橋、白鬚浜、明神崎、小松浜へと観測をしながら移動した。
今津では、すでに対岸に帯状の上位蜃気楼が発生していた。画像2に示す。海津大崎方面で板塀状の上位蜃気楼を観測したのは初めてである。新旭の湖岸にある藁園浜へ移動し、ここから北湖を観測すると周囲は画像3に示すように実景に近い景色で、上位蜃気楼の気配はなかった。不思議に感じたが、風がやや強く吹いていたのでそのせいかと感じた。
船木崎では、琵琶湖大橋の上位蜃気楼を観測できるかに集中したが、できない結果となった。観覧車(イーゴス105)は中央部まで観測できたが、画像4に示すように、琵琶湖大橋は白いベールに隠れてしまって確認できなかった。画像5には、もう1枚の琵琶湖大橋付近が良く撮れていたと思われる画像を示す。高度が高い位置からの観測のせいか、琵琶湖大橋には上位蜃気楼特有の変化が見られなかった。しかし、これも貴重な結果である。
近江白浜では、対岸が至るところ板塀状の上位蜃気楼の様相を示していることが確認できた。画像6に示す。特に水車橋方面にある大同川水門や沖島の様子が印象に残った。
高島湖岸の国道161号線横にある大溝大橋の観測点は、湖面から高いところにあるので、上位蜃気楼が確認できるだろうかという思いがあったが、画像7に見るように板塀状の様子が記録されていた。
白鬚浜では、近江白浜での観測に似た板塀状の上位蜃気楼が至る所で観測できた。画像8に示す。
明神崎においてはダイナミックな壮大なスケールの上位蜃気楼を確認。腰を据えて撮影を続けた。視界はまずまずで400mmの望遠レンズが非常に有効であった。東側のラホーレ琵琶湖大橋方面や琵琶湖大橋方面、それに西側の観覧車(イーゴス105)方面の変化も詳細に記録した。ここでは琵琶湖大橋の多彩な変化を画像9に、ラフォーレ琵琶湖方面の変化を画像10に、イーゴス105方面の変化を画像11に掲載した。また画像12には、ラホーレ琵琶湖から琵琶湖大橋を経て、同時刻の大津市北部(琵琶湖大橋~雄松崎)方面の様子を示す。また、画像13・14・15には、明神崎から観察した沖の白石・多景島、大同川水門、沖島の民家方面の様子を掲載した。
この日は移動観測が主となり、小松浜での観測は行きと帰りだけになったが、観測した様子を画像16に示す。ここでも激しい変化があったものと思われる。午後4時半を過ぎても愛知川河口は複雑な変化を続けていた。

※画像を見やすくするために、コントラストの画質調整を施しています。
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1午前中の小松浜の湖面近くの景色は下位蜃気楼 -湖面上の逆転層は上位蜃気楼出現を暗示-
2今津南浜から北湖を眺める -対岸は板塀状の上位蜃気楼-
3新旭湖岸の藁園浜から北湖を眺める -風が強いせいか上位蜃気楼は観られず-
4船木崎から観る琵琶湖大橋方面 -湖面が板塀状の上位蜃気楼か-
5船木崎から琵琶湖大橋が確認できた -位置が高いせいか著しい変化は見られず-
6高島町の近江白浜から対岸を眺める -板塀状の上位蜃気楼が広域に発生-
7大溝大橋の高い湖面から琵琶湖を眺める -対岸に板塀状の上位蜃気楼を確認-
8白鬚浜からも対岸の板塀状の上位蜃気楼を確認
9明神崎から琵琶湖大橋のスケールの大きい激しい変化を追う
10明神崎からラフォーレ琵琶湖方面のダイナミックな変化を追う
11明神崎からイーゴス105付近のダイナミックな変化を追う
12明神崎から同時刻(14:52)のラホーレ琵琶湖~琵琶湖大橋~雄松崎の上位蜃気楼を追う
13明神崎から沖の白石・多景島方面を眺める -背後は米原・彦根方面-
14明神崎から能登川の水車橋・大同川水門方面の変化を眺める 
15明神崎から沖島の民家方面の変化を眺める -顕著な板塀状蜃気楼は観られず-
16小松浜から観測した「朝・午後・夕方」の様子を示す

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