下位蜃気楼と上位蜃気楼(太い眉毛状)の琵琶湖大橋

デジカメ画像提供&HP作成  琵琶湖地域環境教育研究会 松井 一幸

10)2002年5月13日(月) 下位蜃気楼と上位蜃気楼

番号説明をクリックすると画像が現われます
1北小松、明神崎、船木崎から見る下位蜃気楼の琵琶湖大橋
2北小松での琵琶湖大橋の変化(太い眉毛状に)

観察日記
 2002年5月13日(月)早朝は気温が低下。小松浜からの琵琶湖大橋は下位蜃気楼が著しかった。北湖では至る所で下位蜃気楼が観測された。昼過ぎに今津を離れ湖周道路を経て安曇川の船木大橋から琵琶湖大橋を観察。かなり霞んでいたが下位蜃気楼の琵琶湖大橋が観測できた。明神崎の白鬚神社手前の国道から琵琶湖大橋を観察。やはり下位蜃気楼であった。小松浜から観察すると早朝よりも下位蜃気楼は小さくなっていた。ほぼ同時刻の船木崎、明神崎、小松浜から見た琵琶湖大橋を同一画像で比較できるようにしたのが1である。琵琶湖大橋からの距離や目線の高さは異なるが、折り畳み線から湖面までの幅は3地点ともほぼ同じ数ドットである。この傾向は私が発見した経験則であるが、面白い結果であるように思う。
 さて、13日(月)は風も弱く気温が上昇する気配が感じ取れたので、小松浜から琵琶湖大橋の観測を続けた。午後2時を過ぎると琵琶湖大橋は実景になり、これ以降はメインスパン部の橋桁が太い眉毛状に変化。東の部分も橋脚が姿を現した。上位蜃気楼のダイナミックさはなかったが、明らかに上位蜃気楼傾向であった。午前中は湖陸風のパターンであったが、午後から次第に北西の風が強まり、顕著な上位蜃気楼へと進まなかった。これは高気圧が西日本上空ではなく日本海に中心を持つ気圧配置になったからだと推測される。一般風が湖上を吹き抜けると、なかなか上位蜃気楼の形成は難しいようだ。

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