今津から初めて上位蜃気楼を観測

デジカメ画像提供&HP作成  琵琶湖地域環境教育研究会 松井 一幸

8)2002年4月19日(金) 上位蜃気楼出現

番号説明をクリックすると画像が現われます
1沖の白石方面
2多景島方面
3竹生島方面
3竹生島南(湖北町・びわ町)方面
4竹生島とつづらお崎の間に見える湖北町尾上方面
3長浜方面

松井の観察日記
2002年4月19日(金)は、船木崎以北で初めて上位蜃気楼が観測できた日となった。午後2時半頃に今津町南浜に出向き、双眼鏡で一望すると、神荒山と深溝浜の間が板塀状の蜃気楼になっているのに気付いた。荒神山以北はまだ蜃気楼化していなかったように思えた。 今津町南浜はよく訪れるが、以前は実景しか観測できていなかった。時間が経つにつれて蜃気楼は北の方へ移り、午後3時半頃にはつづらお崎や海津大崎辺りまで蜃気楼が広まっていった。
1)ここから14kmほど南東にある沖の白石が見えたのは初めてではないだろうか。背景の景色も板塀状化している。左の白い建物は何だろう。
2)多景島や背景が板塀状化している。白い筋が時間と共に顕著に現れてきたが、逆転層が見えているのであろうか。
3)30分の差であるが湖面近くが伸び、明らかに上位蜃気楼の変化が現れている。
4)竹生島の南に見える対岸の湖北町・びわ町の湖岸にも変化が現れている。
5)つづらお崎と竹生島の間に見える対岸は湖北町尾上辺りになる。いろいろな建物が複雑に変化している貴重な画像である。
6)長浜の湖岸までは21km程の距離がありかなり遠いが、やはり変化が読みとれる。建物の浮き沈みと周囲の板塀状化である。
注1)この日はデジタルビデオカメラ(光学23倍ズーム)でも北湖北部の蜃気楼を約40分間記録をすることができた。初めての今津での記録となったが、後に教材化するに足りる貴重なデータの収集となった。
注2)ビワコダス-アメダス風画像によると、昨日の琵琶湖は湖陸風の場となっている。弱い風、快晴の空、まずまずの視界の良さが記録の価値を高めてくれた。

前に戻る