南極の蜃気楼
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■ 南極の蜃気楼・・・・・よく耳にする言葉ですが、実際見たり、写真で見る機会がほとんど
ないと思います。今回、国立極地研究所と第36次南極地域観測越冬隊(現気象庁勤務)の宮
内誠司さんのご好意により南極の蜃気楼写真や情報をご提供していただきました。
※ 日本国内と違った想像を絶すような南極の自然や気象現象、光学現象、南極観測の意義などについて紹介している 「南極観測隊のホームページ(国立極地研究所)」があります。南極を知る絶好の機会です。是非ご覧下さい。
氷山の蜃気楼1
氷山の蜃気楼2 「撮影:第36次南極地域観測越冬隊 宮内誠司 南極昭和基地にて」 Top
≪ 撮影された宮内 誠司さんからいただいた『南極の氷山の蜃気楼』の詳細 ≫ 1) 2枚の氷山の蜃気楼は1995年10月28日09時30分頃の撮影です。
季節でいえば、南半球なので4月下旬になります。2) 発生当日はずっと快晴微風、撮影時の気温は-18℃程度。 3) 撮影倍率は12倍、35mmカメラで600mmです。 4) 撮影場所は南極昭和基地(南極大陸のリュッツォホルム湾に浮かぶ東オングル島
にあります)。
蜃気楼化した氷山は、昭和基地沖合約16~20km程度西側の海氷中にあります。
観測点高さが約20mなので、水平線距離が約16kmになります。5) 南極昭和基地では、秋(3月)~春(11月)の晴れて風の穏やかな日には頻繁に見
られます。こういう時には顕著な接地逆転層ができているようです。
毎年特段のカウントはしていませんが、規模の小さいものまで入れれば相当の回
数と思います。6) 南極昭和基地の蜃気楼は、沖合に適当な氷山があるため映像的に比較的おもし
ろいものになるようです。南極大陸の氷床上や他の基地ではなかなかそうもいか
ず、二重の地平線に見えるだけとかのようです。
逆転層が強力な時の蜃気楼は壁状になりますが、映像的におもしろいという観点
から、程度としてはやや弱い蜃気楼の写真を選んで提供いたしました。
太陽の蜃気楼1
太陽の蜃気楼2
「撮影:第36次南極地域観測越冬隊 宮内誠司 南極昭和基地にて」 Top
≪ 撮影された宮内 誠司さんからいただいた『南極の太陽の蜃気楼』の詳細 ≫ 1) 2枚の太陽の蜃気楼は1995年9月5日16時10分~20分の撮影です。
季節でいえば、南半球なので3月上旬になります。2) 発生当日はずっと快晴微風、撮影時の気温は-25℃程度。 3) 撮影倍率は12倍、35mmカメラで600mmです。 4) 撮影場所は南極昭和基地(南極大陸のリュッツォホルム湾に浮かぶ東オングル
島にあります)。蜃気楼化した太陽は、当然無限遠です。5) 南極昭和基地では、秋(3月)~春(11月)の晴れて風の穏やかな日には頻繁に見
られます。ただし5~7月は極夜期間があり暗いときは蜃気楼は見えません。
蜃気楼を演出する層に高度の低い太陽がからむと、写真のような光景が見られ
ます。蜃気楼化する太陽は、秋から春の月に数回程度見られると思います(地形的
な問題もあります)。6) 南極昭和基地からは、地形的な条件により、太陽の蜃気楼は主に西側に見られ
ます。蜃気楼が昼間から見えている時に、その方向に太陽が沈んでいくと、四角く
なったりいろいろと変形し、上位蜃気楼っぽい「おちょこ」型になったあと、グリーン
フラッシュなどを見せつつ沈んでいきます。
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