大津市北小松から眺める6月後半の多彩な上位蜃気楼


風の風景 No.743

2021年6月21日(月)は、二十四節気の夏至。
梅雨前線は遙か南海上に下がり、日本海に小さな低気圧があるが殆ど影響なしの穏やかな快晴の暖かい日となった。
広域的には概ね弱い東寄りの風が拭いたが、日中の琵琶湖では湖風が認められる。
視程は極めてよく、遠くの山々や対岸も良く見えた。
午後3時半過ぎに大津市北小松湖岸から琵琶湖大橋を眺めると太い眉毛状になりつつあり、上位蜃気楼出現の雰囲気を感じた。
琵琶湖大橋は太い眉毛状を持続していたが、午後4時を過ぎると多彩な上位蜃気楼変化を見せた。
堅田、守山方面も板塀状になり、琵琶湖大橋向こうの大津・膳所・石山・瀬田方面の景色も板塀状になっていた。
琵琶湖大橋はZ字型から横V字型へと進み、また太い眉毛状に戻りZ字型へと変化した。変化が繰り返されることは大変珍しい。
野洲から米原まで(沖島を含む)は大きな変化がなかったが、長浜方面に板塀状変化が見られた。
6月の下旬に琵琶湖北湖で多彩な上位蜃気楼変化をとらえたのは、観測を初めて20年以来初めての体験で、しかも夏至の日の出現となった。
南湖からの報告では、小さな変化しか認められなかった模様。

ビワコダス北小松の気温は16.6~27.8℃。琵琶湖大橋付近の水温は23.7℃。水位は-14cm。安曇川沖水温は21.4℃。(水温・水位4:00国交省)。
番号説明をクリックすると画像が現われます
堅田方面の多彩な上位蜃気楼変化
琵琶湖大橋のZ字型上位蜃気楼変化
琵琶湖大橋の多彩な上位蜃気楼変化
守山市今浜方面の多彩な上位蜃気楼変化
多景島・米原方面の小規模な変化
長浜方面の上位蜃気楼変化(板塀状)
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは15日に1回程度の回収後に表示されます。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)Simowes風情報
)BiwakodasAmedasSimowes統合気象情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
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