超1級の比良オロシが夕方まで吹き、風枕と風下の層積雲の変化を追った


風の風景 No.726

2021年4月5日(月)は、寒冷前線上に発生した低気圧が南岸を東進し、黄海から高気圧が張り出し気圧傾度が非常に大きく風の強い1日となった。 全県的に北寄りの地上等圧線の走行も45度マジックのパターンとなり、比良山麓では超1級の強い比良オロシが吹いた。
その一方で、反流で風がバタつく時間帯もあった。
日最大瞬間風速は、ビワコダス北小松のstationKで9:30の21.5m/s(E)、stationH(Kの100m南)で9:30の28.2m/s(E)、
アメダス南小松で10:58の18.0m/s(NW)であった。
午前中は山頂に風枕、下流に風下波動による層積雲が浮かんでいたが、午後には次第に消滅した。
JR湖西線は午後に強風が見込まれるため、昼頃から夕方にかけて新快速電車は京都駅~近江今津駅間の運転を取り止めとなった。
午後1時半頃に大津市北小松湖岸から眺める琵琶湖大橋は弱い下位蜃気楼であったが、沖島以北はほぼ実景であった。
ビワコダス北小松の気温は8.9~13.6℃。琵琶湖大橋付近の水温は12.3℃。水位は+09cm。安曇川沖水温は10.5℃。(水温・水位4:00国交省)。

番号説明をクリックすると画像が現われます
大津市北小松から眺める山頂の風枕と風下波動による層積雲
風下波動による層積雲はいつもより里上空にあった
午前11時頃になると風枕と風下の層積雲は小さくなったが、この頃風は最も強かった
午後1時を過ぎると雲は殆どなくなり快晴の空となったが、強い比良オロシが続いた
快晴の比良オロシは珍しいことではない。湿度の変化が参考になるのではないか
湖上も快晴で、北小松では弱い北東からの波が押し寄せていた
当日の毎10分最大瞬間風速データ表
当日の毎10分最大瞬間風速グラフ
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは15日に1回程度の回収後に表示されます。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)Simowes風情報
)BiwakodasAmedasSimowes統合気象情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
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