寒冷前線通過で超1級の比良オロシが吹いた


風の風景 No.720

2021年3月2日(火)は、日本海に中心を持つ低気圧から南西に伸びる寒冷前線が午前9時頃に琵琶湖付近を南下した。
それまでは南東の風が比較的強く吹いた。この風を気象庁は春一番と報じていた。
その後気圧傾度が大きくなり、急に強い北西の風が吹いた。比良山麓では超一級の比良オロシが午前9時頃から午後4時頃まで吹いた。
日最大瞬間風速は、ビワコダス北小松では10:10に22.8(WNW)、アメダス南小松では14:10に24.0m/s(NW)、
因みに彦根気象台では18:00に19.1m/s(NNW)、アメダス今津では09:43に17.9m/s(NW)であった。
この風でJR湖西線は大きな影響を受けた。寒冷前線通過目の春一番の影響で早朝に近江塩津~近江今津間で徐行運転による遅延が発生。
比良山麓では比良オロシにより湖西線は終日和邇~近江今津間が運休となった。北陸線や琵琶湖線にも大きな影響が出た。
東近江市福堂へ観測器のメンテナンスに出かけた帰り道、湖東や湖西からケシキを眺めた。
比良山頂には風枕がかかり、近江八幡市白鳥橋や野洲湖岸の菖蒲漁港付近では強い風と波が押し寄せていた。
ビワコダス北小松の気温は4.6~14.8℃。琵琶湖大橋付近の水温は9.5℃。水位は+03cm。安曇川沖水温は8.8℃。(水温・水位4:00国交省)。
番号説明をクリックすると画像が現われます
近江八幡市湖岸白鳥橋から比良山系を眺める
大津市和邇南浜旧国道161号線から比良山系を眺める
大津市北小松から比良山系を眺める
大津市北小松湖岸から琵琶湖大橋方面を眺める
比良山系周辺における毎10分最大瞬間風速比較グラフ
<参考>
★多くのブラウザで鑑賞可能です(PC、iPone、Tablet等)。(JavaScript対応)。
★未観測点のデータは15日に1回程度の回収後に表示されます。
)BiwakodasAmedasSimowes風情報
)Simowes風情報
)BiwakodasAmedasSimowes統合気象情報
)10分毎:地上等圧線自動描画&風情報(三角形要素法)
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