実景の琵琶湖大橋の高さ変化を白鬚神社前石段から撮る
風の風景 No.342
29日(金)は、南岸低気圧の通過で雨模様となった。夜半に低気圧が通過したが、北小松では夜10時頃に比良オロシが吹いた。
この時は低気圧はまだ四国沖にあり、地上等圧線の流れ方からして、極めて珍しい比良オロシが吹く一例となった。
この後低気圧は東海沖へ抜け伊豆半島に達する。30日(土)は1時から2時にかけて再び比良オロシが吹いたが、いつもよくある45度マジック。
30日(土)朝は、低気圧一過の快晴とならず曇っていた。だが気温の低下は小さく、北小松から見る琵琶湖大橋の姿は実景であった。
今朝は滋賀県北部では午前中やや時雨模様に天気が推移した。しかし、南向きの視界は非常に良好で、沖島や石山の山々がよく見えた。
明神崎から琵琶湖大橋の詳細な観察を行った。今朝は実景であった。鳥居前の石段を下がることにより、高さ依存性を調べた。
水平方向の橋脚間隔は変わらないが、水面に近づく程水平方向の橋げたの幅が薄くなっていることが分かる。
下位蜃気楼の場合はレンズ状になり、この幅は石段を下がるほど太くなっていたことをこれまでの観察で明らかにしている。
これが一般的な現象であるかどうかの確認や、理論的考察を行う必要があるが、今後の課題である。
さて、昼頃から晴れたが北風の場となり今日は湖陸風の場ではなかった。このためか今日は上位蜃気楼は北小松では観測できなかった。
上位蜃気楼が観測できるためには、ぽかぽか陽気の他に一般風が弱いことも必要な条件と言えそうである。
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