-- 琵琶湖大橋を白鬚神社前石段から眺める 2001年10月18日(木) made by K. Matsui--


12ドット程度で下位蜃気楼生成線一定の法則(経験則)を満たしている!!

今回の白鬚神社石段から眺めた琵琶湖大橋は、これまでで最も強い下位蜃気楼を示していた。少しずつ高さを下げていった琵琶湖大橋の姿は今回も下位蜃気楼生成線一定の法則を満たしているようだ。この写真では水平線と下位蜃気楼生成線の間隔が13ドット程度となっており、9月29日(土)の7ドット、10月3日(水)の11ドットと比べると大きくなっている。これは天候の変化を考えると上冷下暖の気温差が大きいからと結論できよう。

前回の8)の計算では下位蜃気楼生成線と水平線のなす角は、Δ=√[2ε]で与えられると結論していた。ここのε=k(1/T1-1/T2)であった。変形するとε=k(T2-T1)/(T1*T2)。故に、Δ=(√[2k/(T1*T2)])*√[T2-T1] となり、Δは空気2重層の気温差の平方根に比例することになる。気温差が大きいほどΔは大きくなる。これは空気2重層の気温差が大きいことによるとして理解できる。

これまでの研究で、2重層モデルは定性的にΔ=√[2ε]を支持しているが、定量的な一致についてはより詳しい考察を行う必要がある。


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