-- 2001年7月22日 ヘリウム風船を用いた「風の体験」レポート made by K. Matsui--

-- 琵琶湖博物館で実施 参加者 武田、遠藤、布谷、田中、松井 --


No 説明
1 作成プリントp1
2 作成プリントp2
1 開発した簡易測定装置
2 高度計のファインダーを試用
3 風船にヘリウムを詰める
4 広場へ出かけて実験開始
5 取得した4分間のデータとエクセル解析
6 位置の変化をグラフに
7 エクセルデータシート(ダウンロード用)

松井の観察日記

7月22日(日)は、暑い1日となりました。午後1時前に湖周道路から琵琶湖博物館横に近づくと、
隣に設置された風力発電装置のプロペラは、無風状態で微動だにしていませんでした。
上空には下層に積乱雲が発達し、上空には圏層雲が出ていました。それにしても暑い1日でした。

自作した装置の最後の調整を行い、風船にヘリウムを詰めて、博物館西にある広場へ出かけました。
直径60cmに膨らました風船にたこ糸を50mつけて上昇実験をしました。
50mの糸が張るまでに16秒から18秒かかりました。従って上昇速度は3m/sと推定した訳です。
糸をつけた上昇実験の時は、穏やかな風が北北西ないしは北から吹いていました。
広場から方位磁針で北を調べると、丁度比良山系の釈迦岳山頂が北となりました。
ここを方位計のゼロに合わせ、方位角を調べる基点にとりました。

風は時折ブローが起こり、琵琶湖大橋方面から強い風が吹いきていました。
湖面の様子を眺めブローが途切れたときに風船を上昇させると、真上に上がって行きました。
午後3時25分でした。10秒毎に方位と高度を読み、記録しました。
風船を上昇させた直後に風向きが変わり、南西の風が吹き始めました。
風船が見えなくなるまでの約4分間、観測が続きました。大変楽しい一時で皆童心に帰っていました。

4分間の観測データをエクセルに入れて、解析を行いました。7のエクセルデータファイルです。
上昇速度は4m/sとして計算をしています。表の上にアル上昇速度を変えると位置や速度も変わります。
風船は当日観察したのと同じく、北から東へ53度の方向へほぼ等速運動をしながら離れて行きました。

当日のビワコダス風画像を見ると、琵琶湖博物館の風は午後4時頃から南西の風に変わっています。
我々の風船は15:25からの4分間に既に南西の風で移動しているので、この時刻の風が捕らえられていないのが残念です。
なぜでしょうか??? 皆さんの考察をお願いします。

それにしても風船を飛ばす風の体験は、これまでやったことがなかったので、大変感動しました。


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