-- 2001年9月22日(土) 北小松 ヘリウム風船を用いた「風の体験」レポート made by K. Matsui--

--比良オロシの吹く中、小松浜で実施 参加者 松井、妻 --


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比良オロシが強烈に吹くが比良山系には風枕なし
強烈な比良オロシが吹く琵琶湖
顕著な下位蜃気楼が出現した琵琶湖大橋
観測器具のセットとリハーサル
風の体験 比良オロシの強風下で放球
風船はやや南に向きを変えながら小さくなって行く

松井の観察日記

9月21日(金)は中国東北部から張り出してきた高気圧の影響で、午前中から北西風が強まり次第に気温が低下した。
翌22日(土)北小松では9時過ぎより比良オロシが強まり、午後3時頃一時弱まったが午後8時過ぎまで続いた。
寒気を伴っており富士山や各地で初冠雪の便りが聞かれた。琵琶湖に置いても上冷下暖で下位蜃気楼が顕著であった。
午後2時前後に小松浜で比良オロシの中、ヘリウム風船の放球を行い念願の風の観察を行った。
助手は急遽女房に依頼し高度計測定をしてもらった。私は高度計の読みと時計、方位計の読みをした。
比良オロシで風船が見る見る小さくなる中、2人の風船の追跡は困難を極めた。
1回目は1分、2回目は90秒の追跡がやっとであった。風船は1回目は岡山方面へ、2回目は長命寺方面へ流れた。
この向きは、日々のビワコダスによる北小松での風観測の風向とほぼ同じである。
データやグラフ表示を見ると、短い時間でも次第に南へ向きを振る傾向があることが明らかになった。
今回は90秒程度しか追跡できなかったが、5分位追跡できればと思う。それにはやはり数名の体制で観測を行う必要がある。
今回のデータ解析も風船の上昇速度を4m/sとしたが、実際はもう少し大きいのではないだろうか。
風の無い日に風船の上昇速度を詳細に調べる必要性を痛感する。とりあえず比良オロシの下で風の観測が行えた意義は大きい。
午後5時過ぎには1人で小松浜に出向き、3回目の風船を上げ目や双眼鏡で徹底的に追跡を試みたが十分できなかった。

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